スマホ斜視・斜位の鍼治療

斜視・斜位とは

私たちの鍼灸院には「ひどい疲れ目」を主訴に受診される方が半数以上です。 そのため、眼精疲労になりやすい人の体質についても研究しています。眼精疲労の体質的要因は様々ですが、中でも「斜視・斜位」は大きな要因となっています。

人間の目は一般的に、遠距視では正面に、近距離視では内側にポジションを取ります。特に近距離のスマホ画面を凝視する際は「寄り目の状態」となります。

一本の指を自分の顔の間に立てて、それを目に近づけていってください。自分ではわかりませんが、はたから見ると完全な寄り目になっているはずです。これを目の輻輳機能と呼びます。

近くを見る際は、ピント調節(水晶体を厚くする)と輻輳(寄り目にする)が同時に働く仕組みになっています。その際、毛様体筋(ピント調節筋)と共に、もう一つ重要な筋肉が働きます。それが「眼外筋群」です。眼球には合計6個の筋肉が付着し、目の動きをコントロールしています。

◆目のニュートラルポジシ(静止眼位)
眼球は、物を追尾するなど、非常に複雑な動きが可能です。それは、眼球に付着した6つの筋肉(眼外筋)が脳からの指令を受け、絶妙なバランスで作動するからです。 ただ、寝ている時やボーっとしているときは、一定の位置で静止しています。

◆斜視と斜位の違いについて
斜視は外見上からも確認できる場合がある目の位置の異常です。多くは子供の頃に発見され、プリズム眼鏡で矯正したっり、斜視の度合いが強いと手術の適応になる場合があります。

また、大人になってから、物が二重に見えるようになったり、疲れてくると目の位置がズレるなどの症状から眼科を受診し、斜視と診断を受ける場合もあります。

一方、斜位は外見上からは確認が難しいため、本人ですら気づかない場合も少なくありません。普段は、目の筋肉が頑張って目を正常な位置に保っているからです。そのため、目の酷使などにより、目を正常な位置に保ち続けるのが困難になると、眼位にズレが生じ、一時的な斜視の状態となります。斜位は隠れ斜視とも言われます。

◆スマホ斜位・スマホ斜位とは
スマホの画面を見続けることは、同時に眼外筋が頑張って眼球を内側に寄せ続けていことになります。筋肉は使い続ければ必ず疲労します。特に子供や若者は、視機能が成長過程であるのに加えて、筋肉の収縮幅も大きいので、スマホを見続けて、眼球を内側に引っ張り続けると、急性の内斜視になってしまう場合があります。

このようなスマホやゲーム機による急性の内斜視は子供だけではなく、大人でも起こる場合があり、当院で多くの患者さんを治療しています。もし、スマートフォンやゲーム機を使用中に物が2つに見えたり、片眼でしか見てないように感じたり、眼が内側に寄ってきたように感じたら要注意です。

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