紫外線に関しては、皆さんも大抵のことを、ご存じだと思います。目に関しては、強い紫外線を浴びると角膜炎を起こすことあります。これは海水浴やスキー(雪目)で起こります。
また、長期的な紫外線への暴露は白内障の原因になるとも言われていますので、ここでは紫外線と目に関係する話をします。
紫外線は太陽光線の一種で、日本では初夏から本格的な夏をピークに多量の紫外線が降り注ぎます。紫外線はUV(UltraViolet)と言われ、UV-A、UV-B、UV-Cに分かれます。
電磁波としての紫外線
可視光線の紫色(波長380-360)よりも、さらに波長が短く、人の目では見ることはできません。紫を超えて波長が短いということで、UltraVioletと名づけられたそうです。
- UV-A 波長 320–380 nm(5%が大気を通過)
- UV-B 波長 280–320 nm(0.5%が大気を通過)
- UV-C 波長 200–280 nm(大気で完全に吸収)
紫外線には、殺菌消毒、ビタミンDの合成、生体に対しての血行や新陳代謝の促進があります。
特に骨の発育には紫外線によるビタミンDの活性化が欠かせませんので、適度に日光(紫外線)を浴びることは健康維持増進にとって必要不可欠です。
紫外線と角膜、水晶体、網膜
光は透明な角膜と水晶体を透過して網膜に像を映します。しかし、私たちの目は、同じ光でも紫外線は角膜や水晶体に吸収され網膜には到達しないようにできています。