目の奥の痛み・みけん痛・こめかみ痛の原因
目の奥が痛い、目の周りが痛い、目がゴロゴロする、頭がジンジンするなどの症状は、顔面部に広く分布する三叉神経(さんさしんけい)が過敏になっている可能性があります。
三叉神経は目の奥に巨大な神経節(ネットワークの中継地点)を有しています。中でも、朝起きがけから目の奥がズキズキする「目の奥痛」はとても辛い症状です。また、群発頭痛なども、目の奥に位置する三叉神経が関与していると言われます、
三叉神経とは
三叉神経は12対ある脳神経のひとつです。脳(橋)から出た三叉神経は、頭蓋内では硬膜、脳底動脈や大脳動脈の外膜に。頭蓋外では、頭部や顔、耳、鼻腔、副鼻腔、口腔、歯、喉から首に至るまで網目のように張りめぐらされています。
もちろん、眼球も例外ではありません。眼球は三叉神経の網に包まれ、眼球内部の隅々に三叉神経が張りめぐらされています。特に角膜は三叉神経による鋭敏な感覚を有しています。

この三叉神経は、眼神経(第一枝)、上顎神経(第二枝)、下顎神経(第三枝)という三つのラインを有しています。これらの感覚伝達はルートによる独立性がある一方で、広範囲に及ぶ感覚ネットワークを形成しています。
三叉神経の広域ネットワーク
歯が痛いと目の奥が痛くなったり、鼻毛を抜くと涙が出たり、と一部の刺激が離れた部位にも影響を及ぼします。首から上の感覚は、三叉神経の広域ネットワークを介して脳に伝わる仕組みを有しています。
私たちは、この刺激伝達系ネットワークを、逆に利用すします。目の周りや首などの体表に鍼をすることで、目の奥の痛みを取り除いたり、難治性の頭痛を緩和することができるのです。

三又神経過敏の要因
まず目を酷使して、刺激を受ける場所は「角膜」です。角膜には三叉神経が網目状に張り巡らされてる非常に敏感な組織です。常に外界からの刺激を受けています。瞼や涙によって角膜は保護されていますが、瞼や涙に不具合が生じると、様々な刺激を受けやすくなります。
コンタクトレンズはもとより、エアコンによる乾燥、お化粧、汚れた空気、ハウスダスト、化学物質などによって、過度な刺激が加わる部位です。スマホ画面の強い光も刺激の原因となります。

疲労物質による三叉神経過敏症
三叉神経は外界からの刺激を受けるだけではありません。オーバーユースによって産出された疲労物質や発痛物質の刺激にもさらされます。疲労物質や発痛物質は、本来は素早く静脈血管系によって回収されるはずですが、回収が追い付かないとその場に蓄積していきます。すると組織はむくんだ状態になります。
そもそも疲労感や痛みは、「酷使をこれ以上続けると体に害が及ぶ」という生体が持つ警報や防衛反応のひとつです。有限である活動を制限するサインとして働いています。
凝り固まった筋肉が三叉神経を圧迫
目を酷使すると、ピントを合わせる筋肉や目を動かす筋肉が疲労します。それを代償しようと、眉間やこめかみ、おでこや顎関節、首や肩に力が入る状態が続きます。

これがコリの原因ですが、さらに緊張やストレス、不安などで交感神経の興奮が続くと、血管が収縮し血流が悪化、筋肉がさらに硬直してしまいます。固くなった筋肉は三叉神経を圧迫し痛みを引き起こします。



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