水晶体の構造

ここでは、水晶体の特性を、もう少し詳しく見ていきましょう。

水晶体は、カメラのレンズに当たる部分です。この水晶体が加齢とともに弾力を失って硬くなり、ピント調節機能が低下した状態が、皆さんもよくご存じの「老眼(老視)」です。

子供の水晶体は、みずみずしく弾力性に富んでいます。しかし、30歳を過ぎた頃から、水晶体の細胞内の水分が徐々に減少していきます。40歳を過ぎるころには、老廃物の蓄積により、透明性や弾力性がさらに低下していきます。

水晶体の透明性について

水晶体は玉ねぎのような構造をしています。水晶体はほとんどが(65%)とタンパク質(35%)で構成さてれいます。また、水晶体は外側から、水晶体上皮、水晶体皮質、水晶体核から成り立っています。

水晶体は嚢(のう:Capsule)という透明な袋に包まれており、その袋の中で細胞分裂が行われ、成長から老化というプロセスを経ます。皮質は水晶体上皮細胞が生産した線維細胞が積み重なってできた部分です。さらに中心部には繊維細胞が集積され、「核」と呼ばれる部分が形成されます。

一般的な人体組織では、細胞が生まれ変わる際に生じる老廃物を、血管中のマクロファージなどが吸収(消化)します。

房水による代謝はありますが、水晶体内には血管がありません。そのため不要になった代謝物は、嚢(のう)の中に蓄積されていきます。長い年月をかけて、少しづつ容積は増ています。その結果、水晶体の中央が圧縮され、硬い核が形成されていきます。

水晶体が白く濁る病気が白内障です。

白内障は加齢性変化で起こるのが一般的ですが、アトピー性皮膚炎、眼外傷、強度近視(病的近視)などで若年層などにも起こることがあります。当院では、網膜剥離のオペ後など特殊なケースも治療しています。白内障そのものに対して鍼治療を行うことはありませんが、患者さんが、まぶしさや見えにくさを訴えた場合は、眼科受診を勧めることがあり、白内障が見つかるケースもあります。

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