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オアシスはり灸治療院
併設:眼精疲労治療室
TEL 03-5980-7511

〒114-0023

東京都北区滝野川
7-8-9日原ビル3階

PC/スマホ首痛と後頭下筋の鍼治療

目次

スマホ首痛と後頭下筋とは

目の疲れを感じる人の多くは、同時に首のこりを感じています。実際に当院を受診する方の大半が目と合わせて首の治療を行っています。特に後頭部と首の境目。これは「じょうこうせん」「ぼんのくぼ」、などと言われますが、ここの奥に鍼をして欲しいと、切に希望される患者さんが少なくありません。

◆「目を使い過ぎる」と「頭の後ろ側」が痛くなる。
一見すると「前え側」と「後ろ側」で離れていて、関連性がないように思います。しかし、実は目を支えているのが首の後にある、その名も後頭下筋(こうとうかきん)という筋肉なのです。

◆後頭下筋(こうとうかきん)とは
私たちの身体を構成する筋肉は約600個あり、それぞれが役割を持っています。その中で、後頭下筋群は「目の焦点合わせ」に用いられるピント補助の役割があることが分かってきました。 前述の通り後頭下筋は、眼球とは離れた場所にあります。実は、その離れた場所に位置しているのがポイントなのです。

同じ首(後ろ側)にある筋肉に、僧帽筋板状筋肩甲挙筋脊柱起立筋などがあります。これらの筋肉は、首や肩甲骨のダイナミックな動きを可能にし、かつ長時間にわたり思い頭部をを支えることができるほど強靭です。

一方、後頭下筋は首の最深部にある細くて小さな筋肉で、解剖学的にもマイナーな扱いです。しかし、これらが働き続けることで、精密な眼球運動がスムーズに行えるのです。それでは、後頭下筋について詳しく見ていきましよう。

◆後頭下筋の特徴
1、近くを凝視する時に緊張する。
1、目を動かす時に緊張する。
2.まぶたに力を入れる時に緊張する。

⇒実際に、近くを凝視しする時、眼球を動かす時、目の周りに力を入れる時、後頭部を指で触ると、後頭下筋にも力が入ることが分かると思います。 さらに機能解剖的に見ていきましよう。

◆首の第1・第2頸椎を斜めにつなぐのが「下頭斜筋」。首を横にひねる「回旋」の動きを担い、首が前傾したスマホ姿勢、PC作業で左右に目を動かす際に負荷かかかります。

◆後頭下筋群のうち後頭部の頭蓋骨と、第1・第2頸椎をつなぐ「小後頭直筋」「大後頭直筋」は、どちらも首を伸ばす(後に傾ける)動きを担っています。頭を下向きに固定した状態で、眼球を上下に動かす際に負荷かかかります。

例えば、右目を内側に寄せるときは、後頭下筋が収縮し頭部が内側にズレないように固定します。スマホ画面を見る際は眼球を内下方に向けますが、眼球の動きにつられて頭部がない下方に向きすぎないよう、左右の後頭下筋が緊張し頭部の回旋を抑制します。スマホ画面のスクロールなどに合わせて眼球が素早く動きますが、それに連動して後頭下筋も動きます。

つまり、後頭下筋は、眼球が脳の指令に基づいて、対象に正しく焦点が合わせやすくなるように頭部を固定するという役割を担っています。これは、カメラでいう手振れ防止機能の役割と似ています。

私たちは、大きく揺れる電車の中でスマホを見ることができます。また、走りながら腕時計を見ることができます。これは眼球の動きと首の動きが反射的、かつ自動的にリンク出来ているからです。かつては「めまいは耳鼻科」と言われていましたが、スマホで目を酷使する昨今は、眼球運動がスムーズに行かず、浮遊性のめまいを発症するケースを当院では多く治療しています。

目の酷使は、同時に首を痛めます。さらに身体をもむしばみます。 眼球機能が低下すればするほど、眼球をアシストする首の筋肉の負担が増えてしまいます。やがて首から肩へ、そして背中へと負担がドミノ式に波及し、ついには自律神経にまで影響がでてしまうのです。

◆後頭下筋ロッキング現象とは~岩のようなこり(ロック)ができ、眼球機能を阻害(ロック)。~

後頭下筋群は負荷がかかり続けると、非常に硬い「こり」の状態となります。首はデリケートな部分なので指圧 やマッサージで強い刺激を加えるとは禁物です。私たちは、鍼による繊細な刺激で、凝り固まった後頭下筋にアプローチします。後頭下筋治療に関しては、およそ5万例以上の治療経験があります。

後頭下筋硬化(ロック)の原因
・過度なPC
・スマホ操作による眼精疲労
・合わない眼鏡やコンタクトの使用
・斜視や斜位による眼筋への長期的な負荷
・動眼神経麻痺などによる眼球運動障害
・緑内障による視野欠損
・網膜の障害による視界のゆがみ
・シックハウスなどによる滑動性眼球運動障害
・レーシックや目の手術による不具合
・精神不安による 後頭下筋の過緊張
・浮遊性のめまい、歩くとゆらゆらするなど。
・画面スクロール時など視界がクラっとする。
・動くものを見続けると疲れる
・近くの物に焦点が合いにくい・
・後頭部の痛み、こり
・首肩背中の連鎖痛
・自律神経失調症

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