◆筆者のプロフィール
皆様はじめまして。オアシスはり灸治療院の院長、小宮麻友美と申します。
私は、世の中の眼精疲労で苦しむ人々のケアを行うために、鍼灸師になりました。そして、自らの眼精疲労体験から、眼精疲労・眼病の改善に役立つ「治療技術」や「自己ケア」の確立に取り組んで参りました。
また、私は、盲学校で鍼灸の勉強をしました。周囲には生まれながら目が見えない友人。見えにくい友人も多く、私たち自身も目に障害を抱えています。見えるのが当たり前ではない世界を、歩んでいます。だからこそ、「なぜ、物を見ることができるのか」「なぜ、世界はこんなにも鮮やかなのか」に関しても研究して来ました。
院長小宮の略歴
2003年4月 筑波大学付属盲学校鍼灸手技療法科入学
2006年4月 あはき師免許取得
2008年4月 完全口コミの治療室 開設
2009年8月 板橋区大山にオアシスはり灸治療院 開業
2018年7月 板橋駅前に店舗を拡張移転
2018年7月 法人化
患者数(1万人以上 月500名(一日25~30名)を治療
◆眼精疲労鍼を習得したい鍼灸師へのメッセージ
眼精疲労が良くなれば人生が変わる、、、。少々、大げさな表現ですが、ひどい疲れ目・眼精疲労が原因で日常生活に支障を来している人は少なくありません。実際に、眼精疲労で苦しむ人々の症状は、とても深刻です。
見えるということは素晴らしいことです。ただ、ひとたび目の調子が悪くなると、世界はどんどん閉ざされていきます。目を開けるのが困難な程の眼精疲労を抱えた患者さんが世の中には大勢おります。是非、鍼灸師の皆様が小宮式眼精疲労鍼の技術を習得して、眼精疲労で悩む多くの患者さんの人生を救ってください。
◆眼精疲労社会の到来、眼精疲労は国民病に(未来に備えるための今が大事)
この20年で、私たちの日常生活(ビジュアルライフ)を取り巻く環境は、激変しました。一番はスマートフォンの急速な普及です。電車に乗った時、乗客のほとんどがスマホを凝視ているという光景は、今や珍しくはありません。
また、毎日明け方までゲームに熱中する若者や、SNSを常にチェックする大人など、あらゆる世代が目を酷使する時代です。眼精疲労が怖いのは、決して症状が目の問題だけにはとどまらないことです。肩こりや頭痛はもちろん、眼精疲労から自律神経を失調する人も急増しています。S
世界的なコロナウイルス感染の蔓延によって、動画配信、テレワーク、リモート、VRなど「新しい生活環境」が登場し、世の中が急速に変わろうとしています。その結果、日本だけでなく世界中で「アイ・ストレイン(眼精疲労)」が社会問題になっています。
「眼精疲労のケア」は、新しい生活環境の「要」であり、最大の課題と言っても過言ではないでしょう。
◆重度の眼精疲労を来したAさんの例(夢や希望、目が辛いことで生じる家族との軋轢など、もう少し具体的に)
朝起きがけから目の奥がズキズキする。スマホやPC画面を見ようとしても、画面の光がまぶしくて、まともに見れない。近くの物に焦点が合いにくく、一所懸命見ようとすると目の周りが痛くなる。目が常に乾いて、ゴロゴロして、充血が引かない。頭痛がする。めまいのようなフワフワした感じがある。耳鳴りがする。首肩が異常にこる。呼吸が苦しい。手足がいつも冷えている。日中は身体がだるくて、あまり働けない。夜は逆に眠れない。
病院で検査を受けても異常がなく、色々な薬を飲んでも効かない。有名な整体院や鍼灸院にも通った。
この患者さんも、不調のはじまりは目の酷使からだったそうです。段々、体のあちこちに症状が出るよになって、気が付いたら日常生活がまともに送れない状態となりました。
藁にもすがる思いで当院を受診。Aさんのような状態で、当院を受診する患者さんは少なくありません。当院は、重度の眼精疲労の方が、最後に行きつく砦なのです。
←ここで、眼精疲労の症状を解説(1000字位)
眼精疲労が深刻な社会問題となっており、その対策が急務。このままでは、子供も大人も、みんなの目が大変なことになる。そう感じたからこそ、本書を急いで出版したい。
◆これまでの眼精疲労ケアでは追い付かない
さて、長年にわたり眼精疲労に悩まされている人は、もうすでに色々な治療を経験されていると思います。ツボ押しやマッサージをはじめ、サプリメントやビタミン剤。点眼薬や鎮痛剤など、メディアでも眼精疲労に良いとされる様々な療法が紹介されています。
しかし、いずれも劇的な効果は得られないような印象があります。後章で触れますが、私自身は8歳の時からひどい眼精疲労に悩まされて来ました。これまでに、幾多の療法を試しましたが、結論から言って「鍼治療が一番」です。
◆眼精疲労には鍼灸が真価を発揮
鍼灸師が国民病である眼精疲労治療を担う。鍼灸界に新たな市場を作る。だからこそ、それぞれの鍼灸師が眼精疲労の治療法をマスターして社会に貢献しましょう。
◆眼精疲労とは、いったい何なのでしょうか?眼精疲労の5大要素とは?(ここで問題提起)
私は、10年以上にわたり、眼精疲労の患者さんを1万人以上(延べ7万人)治療してきました。その経験から、眼精疲労は、以下5つの要因が複合し、悪循環を生じた状態と捉えています。
従って、眼精疲労の克服は、絡み合い、複雑化した原因を解き明かしていくことが大切です。特に心身のストレスとの関連性が大きく、自律神経の失調が背景にあります。自律神経においては、交感神経亢進症をケアしていくことがポイントになります。
眼精疲労の症状を克服する患者さんへのアドバイス集
眼精疲労になりにくい目と身体を獲得するために12の実践
患者さんと二人三脚で行う眼精疲労克服のための具体的なアドバイス
1.視力を整える
2.筋肉を整える(こりは万病のもと)血流を良くする
3.骨格を整える(身体のゆがみ)
4.体温を整える(温活生活のススメ)
5.呼吸を整える(呼吸を整えると涙の分泌量が増える)
6.胃腸を整える
7.月経を整える(女性ホルモンと眼精疲労)
8.更年期を整える
9.精神を整える(精神的な観点)
10.食事を整える(眼精疲労を克服するための食生活)
11.睡眠を整える
12.環境を整える(シックハウスや化学物質過敏症など新たな社会問題といて提起、当院オリジナル)