そして、私たちの眼精疲労治療は「涙の力」「副交感神経の力」を引き出すために、目の周り、頭や首肩・背中の「こり」をしっかりと取り除くことを主眼としています。
涙は目にとって最良の目薬、涙の力を借りる。
自分の涙は、ダメージを受け、疲弊した目をリカバーする自然治癒力の賜物です。涙で目が潤えば、目の自然治癒は促進します。
自分の涙には栄養を豊富に含み、優れた免疫作用を有しています。どのよにすれば十分な涙が出るようになるのでしょうか。
第一に、涙を分泌する涙腺に血液を送る必要があります。そして涙腺を活動させるには、副交感神経による働きかけが必要です。
逆に、涙が出にくいのは、身体の血行が悪く、自律神経の調整が上手くいっていない可能性あります。そのため、私たちは、涙腺を活性化する副交感神経の働きに着目し、自律神経の調整に重点を置いた治療を行っています。
例えば、当院の鍼治療は、目の周りに鍼をしたまま20分程度、休んで頂きます。多くの方が、心地よい刺激とともに、涙で目が潤ってくる感覚が得られる方が少なくありません。そのまま、眠ってしまう方も多いです。
これは、現在の眼科医療では補い切れていないポイントをだと思います。是非、眼精疲労で悩む方は、西洋医学と東洋学の両面から治療を受けて欲しいと思います。
目の周りのこり、首肩背中のこりを、しっかりと取り除く。
「こり」とは、いったい何なのか?これは、長きにわたり研究されてきたテーマです。
こりは、脳が管理している身体の安全制御システムのひとつ。知らないうちに身体がスピードをだしすぎないよう、ブレーキの役目をはたす。だから、私達は、こりの状態から、患者さんの不具合や生活習慣がわかる。こりは、心と身体の関連性を含め、非常に多くの情報を有している。こりは、ただ単に取ればよいというものではない。こりの性質や存在の意味を推理しなければ、ただ凝った状態を繰返すだけ。
医師が血液検査やCT画像を頼りにするように、私達は治療を行う上で、こりの状態を診ることが、最大の手がかりとなるのです、