鍼灸師向け眼精疲労本の企画書
◆出版の目的
社会情勢の急激な変化やIT社会の到来で、子供から大人まで、疲れ目・眼精疲労を来す人が急増しています。今や国民病とも言われる眼精疲労ケアの確立は、急務となっています。その様な中、当院は10年以上前から、1万人以上の患者さんを対象に、鍼灸による眼精疲労治療に取り組んで参りました。
眼精疲労とは何にか?どのような治療が有効かを、一冊の書籍として、鍼灸師向けに「小宮式眼精疲労鍼」を体系化したと思います。眼精疲労治療は鍼灸界における新たなジャンルとなり得ます。これまでのような「疲れ目には、このツボ」とった表面的な内容ではなく、医学書として深い内容にしたいと考えています。
◆目次
序 章 はじめに
・筆者の紹介とあいさつ(治療院の概要、これまでの臨床経験など)
・本誌の内容と構成(前半は座学、後半は実技について解説。最後に私の体験談を掲載。)
・眼精疲労鍼を習得したい鍼灸師へのメッセージ
眼精疲労が良くなれば人生が変わる」患者さんが抱えている体調不良は、実は眼精疲労かもしれません。是非、鍼灸師の皆様が眼精疲労鍼の技術を習得して、眼精疲労で悩む多くの患者さんの治療に取り組んで下さい。
第一章 眼精疲労と新たな鍼灸
1、眼精疲労の定義
2、眼精疲労の典型的な症状
3、これまでの眼精疲労ケア
4、眼精疲労と今までの鍼灸
5、小宮式眼精疲労鍼の概要
6、小宮式の4つの独自性
第二章 当院の治療例
1万人の患者さんの中から、6症例を掲載(あと6人は書けます。)
・TTさん(20代前半 男性 大学生)
・SKさん(60代後半 女性 会社役員)
・MSさん(20代後半 男性 学校教員)
・OKさん(30代前半 女性 看護師)
・TKさん(40代前半 男性 IT関係)
・IYさん(30代前半 女性 主婦)
第三章 眼精疲労の症状
・視力低下(近視進行、ピントが合わない、霞み目、スマホ老眼)
・斜視と斜位(眼球運動障害、物が二重に見える、目の周りがこる、スマホ斜位)
・羞明(光がまぶしい、PCやスマホを見ると疲れる)
・頭痛(眉間頭痛、緊張型頭痛、片頭痛、三叉神経痛)
・めまい(新たな病態である眼精疲労性めまいの紹介)
・首肩のこり(目を使うとなぜ首肩が凝るのか。)
・顎関節痛(眼精疲労と顎関節症の関連性、見ると噛むは連動)
・自律神経失調(動悸、息苦しさ、胃腸、不眠、倦怠感、うつ症状など)
・目の美容(眉間と目じりのしわ、目のくま、目の下垂、美容整形後の不具合)
第四章 眼精疲労の原因
・目と自律神経失調
・眼精疲労とドライアイ
・眼精疲労と全身疾患
・眼精疲労と環境
・眼精疲労と心身のストレス
第五章 眼精疲労の治療点
鍼を行うポイントは何処か。図解や写真が必要。
・目の鍼
・頭の鍼
・首肩の鍼
・背中の鍼
・全身の鍼
第六章 小宮式眼精疲労鍼の実際
・治療理念とQ&A(経絡治療や中医学ではない)
・問診(初診では、どのような情報が必要か)
・診察(検査・視診・触診)
・説明(鍼を刺す前の説明)
・取穴 (どこに鍼を打つのか)
・刺鍼 (立ち位置や押し手)
・抜鍼(消毒と後揉捏)
・リスク管理(刺鍼事故、内出血・好転反応・クレーム対応)
・患者さんへの生活上のアドバイス例
第七章 鍼灸師小宮の眼精疲労体験
おわり 眼精疲労治療から眼病治療へ(次の出版へとつなげる)
眼病は眼球の血流障害が原因で起こることが多い。従って、目の周りに鍼を刺す技術は、眼病の治療にも応用できる。最後に、当院が行っている緑内障や網膜色素変性症の鍼治療を紹介して本書は完結とする。
◆筆者のペルソナ
小宮 麻友美(オアシスはり灸治療院 院長)
通称 コリ取り名人
昭和46年生まれ
出身、長野県長野市
8歳の時、スティーブンスジョンソン症候群という薬害にあう。
31歳で筑波盲学校に入学して鍼灸師となる。
2009年8月、オアシスはり灸治療院開業
メディアにも取り上げられる凄腕の女性鍼灸師
小宮 豊一(株式会社オアシス 代表取締役)
昭和51年生まれ
出身、神奈川県横須賀市
5歳の時、スティーブンスジョンソン症候群という薬害にあう。
21歳で患者会を設立。国に薬害の被害救済を訴え社会活動を行う。当時、多数の新聞やテレビに取り上げたれ、ニュース番組にも出演。
この患者会で、妻(小宮麻友美)と出会い、結婚。
眼科などに勤務の後、33歳の時、筑波盲学校に入学し鍼灸師となる。
※スティーブンスジョンソン症候群は、発症率こそ100万人に一人と稀だが、市販の風邪薬、解熱鎮痛剤、抗生物質など、あらる薬の服用が原因で生じる重症型薬疹。誰にでも起こる可能性がある薬害。万が一に発症し、後遺症が残った場合は、医薬品副作用被害救済基金から社会的な補償が受けられる。ただし、昭和55年5月以降の人、カルテなどの証拠がある人が適応される。小宮夫婦は救済補償を受けられないでいる。